雨水とトウ立ち
2月19日から3月5日は、二十四節気の雨水です。
気温が少しずつ上昇し、雪が雨に変わる頃。
この頃降る雨を春雨や木の芽おこしの雨と言うそうです。
雨が多くてやだな〜とつい思ってしまいますが、
植物の芽出しのための雨だと思うと、やさしい気持ちになれます。
フキノトウやカラスノエンドウなどの野草も見られる季節となりました。
[平川さんからいただいたフキノトウで草かざり]
フキノトウは、トウ(薹)を食べる代表的なお野菜。
他にトウを食べられるものというと、アブラナ科のお野菜ですね。
十字のお花が特徴です。
キャベツ、コマツナ、チンゲンサイ、カブなどなど、ナバナのように蕾を食べます。
中でもハクサイの蕾は、珍味とのことですよ〜
トウを食べて春の味覚を感じてみてください
[赤紫色の茎が美しい紅菜苔:アブラナ科・中国野菜]
トウを食べる楽しみがある野菜は良いとして、
トウ立ちが起こると、いつも食べている部分の葉や根は、
生長が止まり、固くなって食べ頃を過ぎてしまいます。
トウ立ちとは、花芽をつけた茎が伸びてくること。
トウ立ちする条件は、温度や日長、生長度合の3つで、野菜ごとに決まっています。
この時期に見られるトウ立ちしたお野菜は、
冬の寒さにあたってきた苗が、春の暖かさを感じて
温度の影響によって花芽をつけてきているのですね。
水耕栽培で育てていた小さなダイコンもこんな感じに↓
茎がぐ〜んと伸びてきてます。
昨日の農園講座でも、地味だけど美しい野菜のお花の紹介や
トウ立ちの仕組みなど、野菜のお花についてお話しました。
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